WRCサルディニア:デイ1はオジエが快走 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCサルディニア:デイ1はオジエが快走

 

 WRC第7戦ラリーサルディニアは6月21日にデイ1の走行が行われた。昨年の4デイフォーマットから一気に2デイに短縮された今年のサルディニア。初日は3ステージを、順番を入れ替えて2ループした後、夜間に13.55kmを2回連続でアタックする8SSの構成。開幕ステージからいきなりイベント最長の31.08kmステージという山場を迎えるチャレンジングな内容だ。

 この開幕ステージで憂き目に遭ったのは、予選でトップタイムを叩き出していたヤリマティ・ラトバラ(VWポロR WRC)。パンクで2分をロスし、この日は挽回に徹すことになってしまった。「パンクした衝撃は感じなかったけど、たぶん石がタイヤのショルダーに当たったんだと思う。一番の弱点だからね。これもラリーの一部だ仕方がない」

 代わって首位に立ったのは、チームメイトのセバスチャン・オジエ。「一度勝ったことがあり、もう一度勝ちたいと思ったふたつのラリーのうちのひとつだからね。勝つ気持ちで来ている。でもまだラリーは半分終わっただけだから、明日までしっかり仕事をやりこなさないと」と冷静に語る。

 激戦を展開したのは2位争い。ミッコ・ヒルボネン(シトロエンDS3 WRC)、マッズ・オストベルグ、ティリー・ヌービル(いずれもフォード・フィエスタRS WRC)、ダニ・ソルド(シトロエンDS3 WRC)が20秒内にひしめき合っての混戦となった。最終的にこの日を2位で折り返したのはヒルボネンだが、ヌービルは午前セクションで訴えていたブレーキのトラブルをサービスで調整してから猛烈な勢いで追い上げ、ヒルボネンに3.1秒と迫っている。

「午前中は小さなスピン以外は順調だったよ」とヌービル。「明日もこの調子が続いてほしいね。3位でもうれしいけど、今年は3位を2回とっているから、2位になれたらいいよね。これからプランを立てるよ」

 一方、ソルドは最後のナイトステージで奮わず、ヌービルとの差が30秒近く空いてしまった。さらにオストベルグは、最終ステージで痛恨のロールアウト。これで、この日ベストタイムを3本重ねながら追い上げていたラトバラが5位に浮上した。

 WRC2では、ロバート・クビカ(シトロエンDS3 RRC)が6本のベストタイムを叩き出し、1分11.8秒の大差を築いての首位。今回成立したWRC3では、クリスチャン・リーデマン(シトロエンDS3 R3T)がこの日の最終ステージでリードを奪っている。

 最終日となるデイ2に設定されているのは8SSで、総走行距離は157.38kmを残している。

【SS8後暫定順位】
1:S.オジエ 1:40:47.3
2:M.ヒルボネン +46.6
3:T.ヌービル +49.7
4:D.ソルド +1:19.4
5:J-M.ラトバラ +1:44.0



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