ERCポーランド:ブフィエが優勝、カエタノビッチが選手権首位に浮上 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

ERCポーランド:ブフィエが優勝、カエタノビッチが選手権首位に浮上

©ERC / Gregory Lenormand / DPPI

ERC第5戦ラリージェシェフ(ターマック、ポーランド)は8月5日、競技最終日となるレグ2に設定された6SS・113.80kmの走行が行われ、ブライアン・ブフィエがラリージェシェフ5度目の勝利を飾った。今季のERCは5戦を終え、ブフィエが5人目の勝者となっている。
「最高だよ。このイベントは、何年も前に初めてポーランドで参戦したラリーなので、自分にとってとても重要な存在だ」とブフィエ。
「ERCのレベルを考えれば、いいペースで走れたことはうれしい。カナリアスではいい流れができなかったからね。勝てる勢いを取り戻せたことが、なによりうれしいよ」

また前日2番手につけていた地元ポーランドのカエタン・カエタノビッチも、そのまま順位をキープしてフィニッシュ。タイトル争いでは首位に浮上し、シリーズ3連覇に向けて勢いを増してきた。
「ここは僕の母国だから悔しがるべきなのかもしれないけど、でもうれしいよ」とカエタノビッチ。

ERC / Gregory Lenormand / DPPI


「選手権で首位に立つことが一番の目標だったのに、ここまでそれができなくて心を痛めていたからね。ここのファンも自分のチームも、素晴らしかったよ」

ここまで選手権首位に立っていたブルーノ・マガリエスは、ラリージェシェフ初参戦で、今回は総合9位に終わった。
「自分たちにはとても厳しいラリーになることは分かっていたし、負けてうれしい人はいない。でも、個別のラリーに強いドライバーはたくさんいるが、他でも強いというドライバーは少ないからね」

総合3位には、ERCジュニアU28のマリヤン・グリエベルが食い込み、U28の選手権リードを広げた。前日3位のニコライ・グライジンは、この日最初のステージでクラッシュを喫した。

ERC / Wilfried Marcon / DPPI


マッズ・オストベルグは、前日の段階でブレーキとパワーステアリングのトラブルでスローダウン。挽回を目指してこの日をスタートしたが、左フロントタイヤをパンクしてしまった。パワーステアリングの不安も続いていたため、SS7後のロードセクションでリタイアすることを決めた。オストベルグはWRCドイツではR5での参戦を予定している。

ERC2は波乱の展開となり、前日トップのティボール・エルディJr.(三菱ランサーエボリューションX)は、最終ステージのストップラインでエンジントラブルにより停車。接戦を展開していたマルチン・スロボジアン(スバルWRX STI)も、この最終ステージでギヤボックストラブルによりリタイアを強いられた結果、ゼリンド・メルガリ(三菱ランサーエボリューションIX)が部門優勝を飾り、選手権リードを広げた。

ERC / Wilfried Marcon / DPPI

ERCジュニアU27は、ヤリ・フッツネン(オペル・アダムR2)がこの日もトラブルフリーの走りを続けて、ERC3部門ともに圧勝を飾った。TMGからトヨタ86GT CS-R3で参戦したルカ・ロセッティは、SS3でクラッシュし、この日は再スタートすることができなかった。

ERC / Wilfried Marcon / DPPI

ERCポーランド・ジェシェフ 最終結果
1 B.ブフィエ(フォード・フィエスタR5) 1:58:12.6
2 K.カエタノビッチ(フォード・フィエスタR5) +38.5
3 M.グリエベル(シュコダ・ファビアR5) +55.6
4 G.グレゴルス(シュコダ・ファビアR5) +1:08.0
5 S.ミシェル(シュコダ・ファビアR5) +1:45.1
6 J.シュアレス(プジョー208 T16) +2:24.0



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