WRCフィンランド:デイ2を終えて首位のラッピ「自分の力を全て出しきった」 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCフィンランド:デイ2を終えて首位のラッピ「自分の力を全て出しきった」

©TOYOTA

7月28日(金)、WRC第9戦ラリーフィンランドのデイ2の競技が、フィンランドのユバスキラを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTのエサペッカ・ラッピが総合首位、ヤリ-マティ・ラトバラが総合2番手、ユホ・ハンニネンが総合5番手につけた。

デイ2を迎えたラリーフィンランドは、本格的なグラベルステージでの競技が始まり、WRC屈指のハイスピードコースで早朝から激しい戦いが続いた。午前中、難コースのSS4では多くのトップドライバーがトラブルやアクシデントに遭遇し、上位争いから脱落した。そのなか、ラトバラはSS3でベストタイムを記録。そしてSS4でトップに立ち、以降SS9まで首位を守り続けた。しかし、その上をいく速さを見せたのがラッピだった。この日8つのSSでベストタイムを刻んだラッピは、SS10でラトバラを逆転して総合首位となり、トヨタが1-2体制を構築しデイ2を終えた。また、ハンニネンも5番手の好位置につけ、明日のデイ3に臨む。

Naoki Kobayashi

トミ・マキネン(チーム代表)
「チームにとって本当に素晴らしい1日でした。私は他のチームの選手と接戦になると予想していたのですが、私たちにとってのホームイベントであることを考慮しても、我々の3名のドライバーのスピードは目覚ましかったと思います。特に、ラリーをリードする立場となったエサペッカの速さは印象的でした。選手たちはみな、自信を持って走り運転を楽しんでいます。ですので、選手たちには各自なすべきことをしてもらうだけです。何も心配はしていません」

TOYOTA

ヤリ-マティ・ラトバラ
「エサペッカはいつも本当に速いドライバーですが、これほどとは思っていませんでしたし、我々がトップ2でデイ2を終えることができるとも予想はしていませんでした。クルマはとてもバランスが良く、自分自身のドライビングにも満足しています。ヤリスWRCは、まさにラリーフィンランドで使われているような道で開発されたので、少しアドバンテージがあるかもしれません。良いクルマがあり、何も問題が起こらなければ、運転だけに集中することができます。大きなリスクを負わないように心がけながら、自信を持ってラリーを戦っていきます」

TOYOTA

ユホ・ハンニネン
「非常によい感触が得られた一日でした。ハイスピードセクションやジャンプにおいても、クルマのハンドリングは非常に良かったです。午前中のステージでは、タイヤのグリップ力が頻繁に変わるなど難しいコンディションだったので100%の自信を持って走ることができませんでしたが、午後には改善されタイムも良くなりました。また、クルマが岩に当たりサスペンションにダメージを受ける場面もありましたが、幸いにもそれほど大きなタイムロスなく1日を終えることができました。明日もこの調子で頑張ります」

TOYOTA

エサペッカ・ラッピ
「まさか、ラリーフィンランドでトップに立てるとは思っていませんでした。WRカーでこのラリーに出るのは子供の頃からの夢だったので、信じられない気持ちです。ここまでのところミスをすることなく、とてもうまく走ることができていますし、クルマも完璧だったので自分の力を全て出しきることができました。ただし、大きなリスクを負ってまでヤリ-マティと戦うつもりはありません。素晴らしい観客が応援してくれる中、ラリーをリードするのは特別な気分です」

WRCフィンランドSS13終了後暫定リザルト
1. エサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC) 1:11:36.4
2. ヤリ‐マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC) +4.4

3. テーム・スニネン(フォード・フィエスタWRC) +19.0
4. クレイグ・ブリーン(シトロエンC3 WRC) +33.0
5. ユホ・ハンニネン(トヨタ・ヤリスWRC) +39.1
6. マッズ・オストベルグ(フォード・フィエスタWRC) +45.0
7. エルフィン・エバンス(フォード・フィエスタWRC) +45.1
8. ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC) +58.0
9. クリス・ミーク(シトロエンC3 WRC) +1:07.6
10. オィット・タナック(フォード・フィエスタWRC) +1:50.2



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