パッドン、WRCサルディーニャでヒュンダイからの参戦一周年 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

パッドン、WRCサルディーニャでヒュンダイからの参戦一周年

 

WRCイタリアにティエリー・ヌービル、ダニ・ソルド、ヘイデン・パッドンの3台体制で臨むヒュンダイ・モータースポーツ。パッドンは、昨年のイベントでヒュンダイからのWRC参戦初戦を迎えており、同チームからのWRC参戦一年を迎えることになる。

高速でナローなステージは、固い地盤の上にサンディなグラベルが乗っておりミスの許されない難関。6月中旬の開催で気温は30度以上にまで上がる可能性もあり、エンジンやトランスミッションへの負荷も懸念される。

チーム代表のミシェル・ナンダンは「ポルトガルでダニとヘイデンがトップ8でのフィニッシュを果たしたことでチームのモチベーションが高まっており、イタリア戦に向けての準備は万端だ」と自信を見せる。
「昨年のサルディーニャでは、初めてステージタイムでの1-2をマークしており、今回はさらに成長したい。路面は昨年とそれほど変わらないと思うが、開催時期が少し遅くなっているので気温は高くなりそうだ」
「ヒュンダイi20 WRCはこれまでにステージ勝利を9回マークしているので、上位争いにも近づけていると思う。ティエリーはポルトガルでは流れをつかめなかったが、リズムを取り戻すために必死に取り組んできた。サルディニアではドラマがたくさん生まれているので、全員集中を維持することが重要だ」

ポルトガルではタイヤ戦略が裏目に出たヌービルは、ここまで浮き沈みの激しいシーズンを送っている。
「去年のイタリアでは、かなりいいスタートを決められた」とヌービル。
「ラリーリーダーにも立っていたが、マシンにトラブルが発生してしまった。とても残念だったが、いいポジションにつけられたことで、勉強になったこともあった。今年も興味深いイベントになると思う」

スウェーデンを欠場しながらもドライバーズ選手権では現在7位につけるソルドは、サルディーニャ戦にヒュンダイから参戦するのは今回が初めてとなる。
「サルディーニャは特別なラリーで、非常に難しい一戦」とソルド。
「かなりポルトガルに似ているところもある。ドライバーズ選手権での位置をもっと押し上げたいので、全ステージを全力で挑んで好タイムを目指していきたい」と気合いを入れる。

昨年のサルディーニャでヒュンダイからの初戦を迎えたパッドン。以来、成長に努め、今季は幾度となくトップ3タイムを叩き出してきた。
「マシン同様、僕もこの一年間、様々なことを経験してきた」とパッドン。
「自分がどれだけ成長したのか、試してみるのが楽しみだよ。昨年は、チームからもi20 WRCで参戦するのも初めてだったから、全体的に抑え気味だった。ステージはポルトガルと似ていて、正直、WRCの中では得意なタイプではないが、昨年よりも向上して上位に近づけるように挑んでいく」



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