WRCアルゼンチン:ヌービル「エキサイティングでクレイジー」デイ3コメント集  – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCアルゼンチン:ヌービル「エキサイティングでクレイジー」デイ3コメント集 

©Hyundai Motorsport GmbH

ラリーアルゼンチン、フィニッシュ後の各ドライバーからのコメント。デイ2を終えて1分差の3番手から、パワーステージを迎えるまでに0.6秒差に追いつめ、ついには逆転優勝を果たしたヌービル。今季2勝目に一番乗りを果たし、これからの選手権争いにも明るい期待を示した。
*()内は総合順位の前日比

[ヒュンダイ・モータースポーツ]
ヒュンダイi20クーペ WRC

Hyundai Motorsport GmbH

ティエリー・ヌービル/総合優勝(↑)
「信じられないよ。一つのラリーの最後の数分がこんなにハラハラするような展開は、初めてだ。素晴らしいリザルトだし、まず、すべてをやり遂げてくれたチームに感謝したい。この週末、素晴らしい戦いをしたエルフィンのことも讃えたい。最終ステージでは、全身全霊を捧げた。滑り出しで苦戦していたので2位でもハッピーだったが、今回も勝てたのは格別な気分だ。スタートからエキサイティングだけど、クレイジーなラリーだったから、優勝で終えることができて最高だよ。コルシカ以降、この勢いを高めていきたいと思っていたが、最高の形でそれができた。パワーステージを勝てたこともなおさらうれしいし、ドライバーズ選手権でもマニュファクチャラーズ選手権でも、本当に重要な勢いにつながる。これ以上はないという出来だよ」

Hyundai Motorsport GmbH

ヘイデン・パッドン/総合6位(=)
「昨年と比べたら、真逆としか言いようがない。キャリアの絶頂から、今回はどん底という感じだ。自分たちの運については、とにかく信じられない。パフォーマンスが上がり始めているのを見せられていただけに、金曜日のトラブルは長く後を引いた。順位についてはこれ以上できることはなかったが、リズムをつかみたかった。今日午前のステージではマシンにフィーリングが得られず、パワーステージではパワーステアリングにトラブルが発生した。フィニッシュするのも大変だったが、6位は望んでいた順位ではない」

Hyundai Motorsport GmbH

ダニ・ソルド/総合8位(↑)
「最悪の週末だった。ラリーは、始まった途端にほぼ結末が決まってしまった。イベントのあんな序盤にあれだけのタイムをロスしてしまったら、取り戻すのは不可能だ。とにかくマシンをフィニッシュに持ち帰ることだけに専念するしかなかったが、難しいことだった。エル・コンドルでは、序盤にパンクしたことが、この週末の僕らを象徴している。信じられないほどの不運だ。マシンがよくなり始めたと感じていただけに、残念だよ。このことはもう忘れて、ポルトガルのことを考えたい」

[MスポーツWRT]
フォード・フィエスタWRC

M-SPORT

エルフィン・エバンス/総合2位(↓)
「このラリーを終えて、複雑な気分だ。もちろん、僅差で優勝を逃したことは残念だが、お互い様と言えるラリーだった。ティエリーがトラブルに見舞われた金曜日は、僕らは本当に順調で、かなりの差を築くことができた。でも、残りの2日間は立場が逆転した。ティエリーは本当にいい走りで、それには誰も文句は言えないが、僕らはトラブルが多過ぎた。自分のミスもあり、そうでないのもある。正直、土曜日の最初のステージ以降はクリーンな走りができてはいなかったので、バトルをキープするために懸命にプッシュした。なぜ僕らが今回勝つことができなかったのか、理由を挙げれば自分の腕ほど長い話になる。でも、何よりティエリーが強かった。それに、自分たち自身にも、今回のことからポジティブなことも多く得られた。全てが噛み合えば、自分たちは強い速さを持っている。とにかく、今回学んだことをしっかり活かして、より強くなるしかない」

M-SPORT

オィット・タナック/総合3位(=)
「いい週末だった。これまで、ここではあまり運に恵まれてこなかったから、今回はアプローチを変えようと決めて、自分たちが目指すことに向けて明確な戦略を立てた。金曜日のラフなステージでは、安全に攻めた。かなりタイムをロスしたので、正直、安全過ぎたかもしれない。でも土曜日の午前はコンディションがかなりスムースになり、自分たちもペースに乗った。上位陣のふたりは今日、かなり攻めていたので、3位以上を狙うことはできなかったが、またポディウムに上がり高ポイントを獲得できたので、そのことには満足している。次のポルトガルは好きなラリー。ヨーロッパに戻って、いわゆる“伝統的な”グラベルラリーが待ち切れない。両方の選手権でいい位置につけているので、シーズンのこの先もポイントをしっかりと重ねていくプランだ」

M-SPORT

セバスチャン・オジエ/総合4位(=)
「僕らには厳しい週末になった。ラリーのほとんどで、マシンには奇妙なフィーリングが感じられ、自信に欠けていた。今の段階では原因は分からないので、次のイベントまでに調べて、確実に解決していかなくてはならない。必死の週末だったことを思えば14ポイントは悪くないし、選手権のリードは維持している。何よりも重要なことだ」

[トヨタ・ガズーレーシングWRT]
トヨタ・ヤリスWRC

TOYOTA

ヤリ‐マティ・ラトバラ/総合5位(=)
「最終日はとても安定していた。スーパーヒーローになることではなく、とにかく安全にラリーをフィニッシュすることを目指したよ! マシンはとてもタフ。間違いなくそう言える。前回のグラベル戦のメキシコから比べれば、確実にパフォーマンスが改善された。パワーステージでは1ポイントを獲得し、総合5位に入ったが、最も重要なことは、安定感を維持してモンテカルロからずっと連続してポイントを獲得し続けていることだ。そのことで、選手権への可能性も残している。素晴らしいことだが、自分のキャリアの中でも、5戦を終えた時点でこれだけ選手権トップとの差が接近しているのは初めてだ。今は次のテスト、次のラリーを楽しみにしている。この後も、さらにマシンがよくなり続けられるようにしていきたいね」

TOYOTA

ユホ・ハンニネン/総合7位(=)
「最終日はトラブルがなかった。フィニッシュすることが求められていたので、本当によかった。順位の前後とは大差がついていたのでリスクを負う必要がなかったから、かなり慎重に走った。エル・コンドルは予想よりもラフだったので、とにかくマシンを無事に持ち帰ることが目標だった。全体的には非常にタフで苛酷なラリーだった。特に道がラフだったからね。でも、それを走り切ってポイントも獲得できたし、学んだことも多かったのでハッピーだ」



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