シトロエン、開幕戦のC3 WRCはミークとルフェーブルの2台のみ – RALLYPLUS.NET ラリープラス

シトロエン、開幕戦のC3 WRCはミークとルフェーブルの2台のみ

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2017年にWRCフル参戦を再開させるシトロエン・レーシング。開幕戦のモンテカルロに投入する2017年規定WRカーの新型C3 WRCは、クリス・ミーク、ステファン・ルフェーブルの2台のみとなる。

チームディレクターのイブ・マトンは「新しいプログラムが始まる時は、マシンを開発する時間がもう少しあればよかったのにと感じる。C3 WRCの開発は、シトロエン・レーシングの歴史の中で最も短い期間で行われてきた」と状況を語る。

「我々のドライバーは、それぞれ異なるアプローチで臨んでいく。クリスは昨年、このラリーで勝つことのできる能力を見せているが、1日のテストを通しての走りと、レッキで2回走っただけで4日間のラリーを走り切ることとは、もちろん別だ。展開に応じて、ラリーのその後のことを考えていく」
「ステファンは、クレイグと同様、彼のことをラリーでの勝利に挑めるレベルに押し上げていきたいが、その前に経験を積む段階を続けていく。彼が目指すのは、確実に完走することと、ポイント圏内でのフィニッシュ。今回は2台だけのエントリーなので、バックアップのオプションや保険はないということだ」

マニュファクチャラーズ選手権のポイント対象は3人まで認められるが、クレイグ・ブリーンは2016年スペックのDS3 WRCでの参戦となるため、獲得できるポイントはドライバーズ選手権のみとなる。

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昨年のモンテカルロでは、リタイアするまでは首位争いに絡んでいたミークは「出来る限り最高のコンディションで臨まなくてはならないラリーが、近付いている」と、フル参戦の再開を待ち切れない様子だ。
「先日のテストを終えて、次のステージに進むのが待ち切れない。モンテカルロでは注目を浴びることになる手応えを感じているが、自分のドライビングに集中していきたい。開幕戦での目標は、とてもシンプル。落ち着きを維持して、マシンの中での時間を楽しむこと。誰もが言うように、そしてまさにその通りでもあるが、モンテカルロでは、どんなことでも起こり得るからね」

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一方、フランス出身のルフェーブルは、ここまでの自己ベストリザルトである総合5位を昨年のモンテカルロでマークしている。
「徐々に、その日が近付いているのだと実感してきた」とルフェーブル。
「何ヶ月も将来のことだと思って話してきた日が、もうやってくるんだ! 自分のマシンに関してはエンジニアと毎日のように詳細について話してきた。このマシンでの初ラリーでは、いいポジションでフィニッシュして、できる限りのポイントをシトロエンのために獲得したい。限界に挑戦する前に、まずはC3 WRCでのステージでの感覚をつかまなくてはならない」

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今回は2016年スペックでの参戦となるブリーンは、3度目のモンテカルロとなる。
「今回は、他よりもプレッシャーが少ないことは確かだね!」とブリーン。
「シーズンを旧スペックのマシンでスタートできるのは、うれしいよ。モンテカルロの経験はあまりないからね。このラリーのことを、じっくり学ぶことができる。また、2世代のWRカーの差を知る機会にもなる。今回は走行経験を重ねることが最優先となるが、もしポイントも獲得できたらうれしいね」



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