ERCキプロス:激戦の選手権2位争い、初日トップはルキヤナク – RALLYPLUS.NET ラリープラス

ERCキプロス:激戦の選手権2位争い、初日トップはルキヤナク

©ERC/Thomas Fenêtre / DPPI

今季のERC最終戦となる第10戦キプロスラリー(ミックス路面)は10月7日に開幕した。

ERC/Gregory Lenormand / DPPI

ERC/Gregory Lenormand / DPPI

前戦リエパヤでカエタン・カエタノビッチのタイトル連覇が確定したERCだが、選手権の2位争いでは、ロシアのベテラン、アレクセイ・ルキヤナク(フォード・フィエスタR5)とラトビアの新星ラルフ・サーマキス(シュコダ・ファビアR5)との激戦が勃発している。キプロス開幕前の時点で両者のポイント差は、わずか2。いうまでもなく、このキプロスでの結果が、選手権順位に直結する。

ルキヤナクは今季、マシンをR5にスイッチして参戦を開始。開幕戦カナリアスを制して順調な滑り出しに見えたが、その後は浮き沈みが激しく、ラトビアではマシンも一時的にERC2スペックの三菱ランサーエボリューションXに戻し、安定してポイントを重ねることができていない。

一方、22歳のサーマキスは、昨年ERCジュニアでタイトルを獲得した後に、R5マシンにステップアップ。その初戦となったアクロポリスでいきなり勝利を飾る衝撃的なデビューを果たした。今季の参戦は限定的となっているが、それでも今季最多の3勝をマークしており、一気に選手権2位争いに名乗りを挙げた。しかし、勝利を収めているのは、いずれもグラベル戦。舗装でのパフォーマンスにはまだ自信が不足しており、ミックス路面のステージが待つキプロスでは、安定した走りが鍵となりそうだ。

このキプロスは、1973年にERC戦として初めて開催され、その後はWRCカレンダーに組み込まれてきた。その後、2014年から再びERC戦に戻ってきてからは、ミックス路面で開催されている。今季は全体の60%がグラベル、40%がターマックという比率だが、設定される14SSのほとんどがミックス路面であり、タイヤ選択とセットアップは非常に難しくなる。

イベントが開幕した10月7日は、4.48kmのステージで予選が行われ、ルキヤナクがトップタイムをマーク。同日夜には、セレモニアルスタートに続き、開幕ステージ(11.35km、舗装比率64%)がナイト走行で行われ、このSS1でもルキヤナクがベストタイム。続くSS2(21.49km、グラベル比率71%)でも、総合リードを一気に28.3秒まで広げた。

このステージの終盤にはヒヤリとする場面もあったルキヤナクは「オーバークレストのブラインドコーナーで、リアのグリップを失った」と状況を語る。
「どこに行くのか分からなくなった。正直、本当に怖い瞬間だった」

そのルキヤナクと選手権2位を争うサーマキスは、ナイト走行に苦戦。この日は総合5位に終わっており、ルキヤナクとの差は既に1分を超え、苦しい滑り出しとなった。

ERC/ Thomas Fenêtre / DPPI

ERC/ Thomas Fenêtre / DPPI

一方、この日注目を集めたのは、前戦ラトビアでジュニアタイトルを獲得し、その特典によりこのキプロスにシュコダ・ファビアR5でエントリーしたドイツのマリヤン・グリエベル。初めてR5で走る実戦ステージがナイトのミックス路面という難しい状況の中、SS1ではルキヤナクに僅か4秒差のセカンドベストタイムをマーク。SS2ではオーバーシュートでタイムをロスしたものの、総合3位に踏みとどまってこの日を終えた。

レグ2は、8SS・114.12kmが設定されている。午前に4SSを走行し、うち3本を午後にリピート。この3本は、うち2本がオールグラベル、残る1本はほとんどがターマックという内容だ。その後、ニコシアに設定されるスーパーSSでは、キプロスとトルコ間の国連緩衝地帯、通称グリーンラインを通過する。



ワールドラリーカレンダー2018
RALLY CARS