ミツビシ、MiEV EvolutionⅢでパイクスピークに3年連続の挑戦へ – RALLYPLUS.NET ラリープラス

ミツビシ、MiEV EvolutionⅢでパイクスピークに3年連続の挑戦へ

 

 三菱自動車は6月23日~29日、コロラド州で開催される伝統のヒルクライムイベント『パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム』に、ミツビシの電動車両技術と四輪制御技術を結集した『MiEV EvolutionⅢ(ミーブ・エボリューション・スリー)』を2台体制で投入、電気自動車改造クラスのクラス優勝を目指すと発表した。

 パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムは、1916年から続く歴史あるヒルクライムイベントで、日本からも今まで多くの挑戦者が参加したほか、昨年はWRC王者セバスチャン・ローブが参加するなど、世界的に知名度が高い。ロッキー山脈にあるパイクスピークの標高2,862m地点からスタートし、4,301m地点でゴールする約20kmのコースは気圧や気温が一気に変化するほか、天候や路面も変化するため難易度が高い。156カ所ものコーナーがあり、昨年ローブが8分13秒878をマークしレコードタイムとなっている。

 そんなパイクスピークに、ミツビシは2012年から参戦。市販車のi-MiEVのモーターやバッテリーなどの量産部品を多用した『i-MiEV Evolution』を、ダカールラリー総合優勝経験者の増岡浩がドライブ。昨年は将来の量産車への技術フィードバックを目的に、先行開発パーツを多く盛り込んだ『MiEV EvolutionⅡ』を投入。大きくパフォーマンスを上げたが、レース本番ではスタート直前に突然降った強い雨で用意していたスリックタイヤが使えず、惜しくもクラス2位となっていた。

 今季、ミツビシはクラス優勝を目指し『MiEV EvolutionⅢ』を2台パイクスピークに投入。ミツビシによればエボIIIはエボIIの進化版で、大容量バッテリー、高出力モーター、前後4基のモーターから構成される電動4WDなどの主要コンポーネントを踏襲。パイプフレームの構造合理化と軽量化、モーターの高出力化のほか、カウルの空力処理も向上。また、S-AWCの制御も進化させているという。

 チーム体制としては、2年連続2位の増岡を監督兼ドライバーとして起用。また、昨年四輪で初挑戦となったにもかかわらず、電気自動車クラス3位となったアメリカのグレッグ・トレーシーを起用し2台体制で臨む。また、チームのテクニカルディレクターおよびメカニックの主要メンバーは三菱自動車開発本部のエンジニアで構成し、MiEVエボIIIのメンテナンスを行いながら、大会を通じて収集したデータやノウハウを活かしていくという。

 なお、2日からミツビシはパイクスピーク参戦に向けホームページやFacebookを使って、さまざまな情報発信を行っていく。サイトのURLは以下のとおりだ。

スペシャルサイト(日本語):http://www.mitsubishi-motors.com/jp/events/ppihc/2014/
Facebook(日本語):http://www.facebook.com/MitsubishiMotorsMiEV



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