WRCイタリア:プレ会見「i20 WRCは自分に合っている」 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCイタリア:プレ会見「i20 WRCは自分に合っている」

 

WRCイタリア、イベント前記者会見の内容
(抜粋)

●WRCプレイベントカンファレンス出席者
セバスチャン・オジエ=SO(フォルクスワーゲン・モータースポーツ)
マッズ・オストベルグ=MO(シトロエン・トタル・アブダビWRT)
ヘイデン・パドン=HP(ヒュンダイ・モータースポーツN)
マルティン・プロコップ=MP(ジッポカー・チェコ・ナショナルチーム)

Q:
セバスチャン、ここでは勝利も経験しており、サルディニアで勝つ方法をしっている。秘訣は何か? ライバルたちに教えても構わないか?
SO:
だめだね! まず言いたいことは、レッキを終えてみると、昨年よりもラフになり、少し難しくなっていることに驚いたということだ。特にデイ1はかなりタフになるだろう。正直、僕は昨年のようなラリーが好きなのだが、デイ1はそんな感じだ。もちろん、初日に先頭でステージを走行するのは、苦労するだろう。マッズなどに対し、タイムをロスすると覚悟している。でも、これもルールだから文句は言わないが、これが大きなディスアドバンテージだという事実は伝えておかなくてはならない。しかし、僕の一番のライバルは、チームメイトのヤリマティだ。選手権争いでも直近のライバルだから、気をつけないといけない。

Q:
アルゼンチンでは、ヤリマティと壮絶なバトルになったが、彼は調子を上げてきたようだ。いま、一番手強い相手なのか?
SO:
選手権ポイントを見れば彼が一番のライバルであると言うのは簡単だから、もちろんそうだね。しかし、シーズンはまだ先が長いから、他のドライバーを完全に忘れるわけにはいかない。とはいえ、現状、彼がとても速いのは明らかだ。ラリーが始まったら、2位や3位でのフィニッシュは考えず、とにかくチームメイトよりも上につけることを目指す。

Q:
マッズ、アルゼンチンでは最終日に手を負傷して、最後まで走り切ることができなかった。こちらは問題ないか?
MO:
親指は、もうしっかり動く。いつも通りではまだないが、シェイクダウンでドライビングした時は問題なかった。前戦から日も空いているから、準備もできている。

Q:
イタリアに向けての気分は? 何度も参戦経験のあるイベントだが、自信はあるか?
MO:
もちろん。サルディニアは好きなイベントのひとつだ。ステージは楽しいし、母国からはかなり離れているのに、なぜだか他のラリーよりも親しみを感じる。レッキを終えて、すべて完璧だよ。

Q:ではこの週末の戦略は? アルゼンチンでは残念ながらリタイアしてしまったが、今回はトップ争いが見られるか?
MO:
そうありたいね。アルゼンチンでの結果には、ちょっと驚いている。あれ以来、テストをしていないので、初日は慎重なアプローチになるだろう。すごくスリッパリーで、アルゼンチンにように溝やバンプも多いので、気をつけないといけない。

Q:
ヘイデン、長年待ちわびた瞬間がやってきたね。ワークスチームでのドライビングとなるサルディニアを前に、気分は?
HP:
できる限りの準備をしてきた。契約が整ってから待ちわびていたよ。この瞬間を6ヶ月待っていた。後は、ベストを尽くさなくてはならない。ファクトリーではチームとの作業も順調に進み、テストも行ってきた。シェイクダウンも、マシンのハンドリングを確認した。

Q:
マシンについての印象は? テストの様子はどうだったのか? 一度で感触はつかめたか?
HP:
かなり早い段階から、マシンには手応えを感じていた。これまでにドライビングしてきたマシンと同じようなフィーリングだ。あまりスライド量が多くなくFFのようにフロントシャフトを使う自分のドライビングスタイルに合っている。とても自然にドライブできるよ。テストではマイナーチェンジを行っただけで、自分の好みに調整できた。マシンに手応えを感じることは、一番重要なこと。速さは後からついてくる。

Q:
チームからは、この週末に関してどんな指示を受けているか?
HP:
僕たちはみんな同列に扱ってもらっている。僕については、できる限り経験を積まなくてはならない。このイベントは初参戦だし、ステージはとてもトリッキーだから、学ばなくてはならないんだ。どこでプッシュして、どこでマシンを労らなくてはならないかを見極めなくてはならない。ここの後は、知っているイベントになるので、もっとプッシュできるようになる。

Q:
サルディニアで一番の難関は? 明日のデイ1か、60kmのMonte Lernoか?
HP:
僕には明日が一番難しい。ステージが160kmもあるし、かなりトリッキーなステージで、トリッキーな場所も多く、石が多い。Monte Lernoはチャレンジングだけど、リズミカルないいステージでリズムをつかみやすいから僕にはこちらの方がいい。
MO:
ヘイデンに質問がある。ラリー参戦は何戦目で、毎回テストをしているのかい?
HP:
どうして? 心配?
MO:
もちろん! シェイクダウンのタイムを見たら、君の方が速かったから。まだ経験が少ないんだとしたら、ちょっと怖い存在だ。
HP:
WRCは8戦目で、毎回テストをしているよ。
MO:
なるほど、ありがとう。

Q:
マルティン、今季は厳しい滑り出しとなったが、メキシコでは総合5位と自己ベストもマークした。2014シーズン、ここまでの内容をどう思う?
MP:
目標は、シーズンを終えてトップ10に入ることだから、ここまでで選手権で9位につけて、全体的にはOKだね。でも自分の速さには満足はしていない。今回は、成長したいと思っている。アルゼンチンでも成長できたと思う。ロバート(クビカ)、エルフィン(エバンス)といいバトルができた。誰かといいバトルをするのは、成長できているということだからね、大切なことだ。



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