APRCクイーンズランド:ギルがシェイクダウントップ、会期中は豪雨の予報 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

APRCクイーンズランド:ギルがシェイクダウントップ、会期中は豪雨の予報

©APSM.tv/Geoff Ridder

APRC第2戦インターナショナル・ラリー・オブ・クイーンズランド(オーストラリア、グラベル)は6月17日、クイーンズランド州サンシャインコーストでシェイクダウンが行われ、2013年チャンピオンのガウラブ・ギル(シュコダ・ファビアR5)がトップタイムをマークした。

イベントではおなじみとなったナンブール・ショーグラウンドに設定されたショートコースで、ギルは1分10.5秒を刻み、チームメイトでAPRC部門ではギルの次に速かったファビアン・クレイムに3秒以上の差をつけ、ベテランの貫録を見せ付けた。

独特の高速グラベルでは経験値のアドバンテージが大きく、併催のオーストラリア国内選手権組は、ギルに続くタイムをマークするドライバーが続出した。4回国内タイトルを獲得し今季もシリーズ首位に立っているサイモン・エバンス(WRX STI)は、ギルに1.1秒差で総合では2番手タイム。モリー・テイラー、トム・ワイルド(ともにWRX STI)、マーク・ペダー(プジョー208 MAXI)はいずれもクレイムのタイムを上回っている。クレイムはドイツ出身で、本格的なグラベルラリーへの参戦は、APRC開幕戦のワンガレイに続き、今回がまだ2度目だ。

APSM.tv

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プロダクションカップにもノミネートするクスコレーシングのマイケル・ヤング(スバルWRX STI)は、APRC部門3番手タイムだ。規定による改造度の範囲の違いにより、マシンの性能的なビハインドを背負いながらの参戦となるが、この週末はラリーエリアでは200mm級の豪雨が予報されており、競技の混乱も懸念されている。この日のシェイクダウンは辛うじてドライコンディションとなったが、木曜日に行われたレッキでも、ウェットが残り非常にスリッパリーな場所もあったとギルはコメントしている。

「森の中に入ると、とてもスリッパリーだった。木が道に迫っているので、ミスが許される余地はとても少ない」とギル。

ウェットコンディションになれば、パワーで劣るマシンには有利になるとヤング。
「ウェットでは、速いマシンはパワーを効率的に使えなくなる。ここの道はとてもツイスティなところもあるから、シュコダ勢に追いついていけたらいいね」

IROQシェイクダウンタイム
1 G.ギル(シュコダ・ファビアR5) 1:10.5
2 F.クレイム(シュコダ・ファビアR5) 1:13.6
3 M.ヤング(スバルWRX STI) 1:17.0
4 増村淳(三菱ランサーエボリューションX) 1:17.2
5 S.タクル(スバルWRX STI) 1:19.6
6 M.ベアード(スバル・インプレッサRS) 1:22.0
7 高橋冬彦(スバルWRX STI) 1:25.8
8 N.クイン(三菱ランサーエボリューションIX) 1:47.3



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