ヒュンダイ、4台体制のポルトガルはパッドンとソルドをノミネート – RALLYPLUS.NET ラリープラス

ヒュンダイ、4台体制のポルトガルはパッドンとソルドをノミネート

©Hyundai Motorsport

ヒュンダイ・モータースポーツは、今週末開催されるWRCポルトガル戦に、ケビン・アッブリングを加えた4台体制で臨む。

現在、夏のFIA公認取得を目指すi20 R5の開発プログラムで活動しているアッブリングは、今季最初のWRC参戦となる。アッブリングがドライブするのは、ヘイデン・パッドンが今季のモンテカルロで使用した2015年スペックのi20 WRCとなる。今季は、計3回の参戦が予定されている。

一方、マニュファクチャラーズ選手権のポイントノミネートには、パッドン(#3)とダニ・ソルド(#4)をノミネート。ヒュンダイ・モータースポーツNでのアッブリング(#10)のチームメイトはティエリー・ヌービル(#20)となる。パッドン、ソルド、ヌービルは最新型i20 WRCをドライブする。

ヒュンダイ・モータースポーツは、まだポルトガルでポディウムに上がった経験はないが、新型i20 WRCは今季の投入以来、モンテカルロ、スウェーデンで連続ポディウムを決めた後、メキシコは4位。そしてアルゼンチンでは、パッドンが劇的な結末で自身初ともなるWRC勝利を、新型マシンに献上したことは記憶に新しい。

Hyundai Motorsport

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チーム代表のミシェル・ナンダンは「まだアルゼンチン優勝の興奮冷めやらないといったところだが、ラリーポルトガルにはまだ別の挑戦が待っている」とコメント。
「今回は、今季初めて4台体制となる。アッブリングは昨年のコルシカで素晴らしい走りを見せてくれたので、ポルトガルではグラベルでいい経験を積んでくれると思う」

アルゼンチンで王者オジエに競り勝ち、待望のWRC初勝利を手にしたばかりのパッドンは「アルゼンチンでのことは、ようやく飲み込めた感じ。忘れられない週末となった」とコメント。
「でも、もうリセットボタンを押して、ポルトガルに向き合わなくてはならない。ここから続くヨーロッパ連戦には経験もあるので、アルゼンチンで見せたパフォーマンスレベルを維持して、常にトップ争いに絡んで行きたい」

母国スペインにも近いポルトガル戦で今季初のポディウムフィニッシュを目指すソルドは「ポルトガルは一年で一番楽しめるラリーの一つ。開催エリアもスペインにもとても近いので、たくさんの応援が来てくれる」とコメント。
「開催地が北部に移るが、いいステージもたくさんある。新型i20 WRCはいいリザルトが続いているので、今回も手堅いラリーでポディウムを狙いたい」

一方、ここ数戦はトラブルが続き苦しい内容となっているヌービルは「モンテカルロで順調な滑り出しを決められたが、最近は厳しいラリーになっている。でもポジティブな気持ちを持ち続け、ポルトガルでは期待を高めている」とコメント。
「誰にとってもかなり新しい設定になっているが、特にタイヤ選択と、2回目の走行でステージがどれだけ荒れていくかという理解など、昨年までの経験を活かしたい。いいスタートを決めて、早くいいリズムを築くことに集中する。天気がよければ、自分たちの走行順はアドバンテージになるだろう。コンペティティブかつトラブルのない週末を目指すよ」

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今季初めてのWRC参戦に臨むアッブリングは、2010年のポルトガルでJWRC優勝を果たしている。
「WRCのイベントに戻ることに、とてもワクワクしている」とアッブリング。
「テストドライバーとしては、開発作業と並行して競技でも走行するのはとても役に立つ。ポルトガルは何年か前にJWRC部門で参戦したことがあるが、北部のステージは始めて。また最初から始める気持ちだが、自分のドライビングに専念して、チームのためにベストの仕事をしたい」



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