WRCフィンランド:ラトバラ、地元の意地で今季3勝目 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCフィンランド:ラトバラ、地元の意地で今季3勝目

 

ラリーフィンランドは競技最終日。トップのヤリ‐マティ・ラトバラと2番手のセバスチャン・オジエのチームメイト対決はどちらに軍配が上がるのか、大いなる注目を集めてラリーはスタートした。

この日に残されたステージはわずかに3本。距離にして36.60kmだ。オープニングとなったSS24は、ラトバラが渾身のベストタイム。6.79kmのステージでオジエを1.6秒引き離し、総合での差を5秒とした。

続くSS25は23.02km。オジエとしては唯一の中距離ステージで反撃の狼煙をあげたいところ。ここでオジエはきっちりをベストタイムを獲得するも、ラトバラも2番手タイムで差を1.3秒に留めた。しかもラトバラはインターコムの不調により、ヘルメットの左側でしかペースノートを聞くことができない状態だったという。これでふたりの差は3.7秒に。

残すはSS24の再走となるSS26パワーステージ。先に走るオジエはそれまでのベストとなる3分16秒0でフィニッシュ、そしてラトバラがゴール。タイムは3分16秒1! この瞬間、ラトバラの今季3勝目と、オジエのパワーステージトップタイムが確定した。ラトバラは地元フィンランドでは2010年以来2度目の勝利。

総合3位はシトロエンのクリス・ミーク、総合4位にはフォルクスワーゲンのアンドレアス・ミケルセンが入っている。
また、総合5位にはフォードのミッコ・ヒルボネン、総合6位はパワーステアリングトラブルに見舞われ順位を落としたヒュンダイのヘイデン・パッドンに代わり、チームメイトのユホ・ハンニネンが入った。

次戦は8月21〜24日にかけて開催されるラリードイツ。モーゼル河畔に広がるブドウ畑や軍事演習場内の舗装路が舞台となる。

【ラリーフィンランド暫定総合結果】
1:J.ラトバラ(フォルクスワーゲン)2:57:23.2
2:S.オジエ(フォルクスワーゲン)+3.6
3:K.ミーク(シトロエン)+50.6
4:A.ミケルセン(フォルクスワーゲン)+1:52.5
5:M.ヒルボネン(フォード)+2:49.7
6:J.ハンニネン(ヒュンダイ)+4:29.0
7:E.エバンス(フォード)+5:25.8
8:H.パッドン(ヒュンダイ)+6:17.8
9:H.ソルベルグ(フォード)+12:07.0
10:K.クルーダ(フォード/S2000)+14:44.7



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