ERCアクロポリス・レグ1:新鋭サーマキスが大健闘 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

ERCアクロポリス・レグ1:新鋭サーマキスが大健闘

©ERC / Jorge Cunha / DPPI

ERC第3戦アクロポリスラリー(グラベル)は5月7日、レグ1に設定された6SS、104.84kmの走行が行われた。

ERC / Gregory Lenormand / DPPI

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この日を終えて総合トップに立ったのは、アレクセイ・ルキヤナク(フォード・フィエスタR5)だった。

ERC /  Jorge Cunha / DPPI

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しかし、この日のラリーを事実上リードしていたのは、ラトビア出身の若手ラルフ・サーマキス(シュコダ・ファビアR5)だった。昨年のERCジュニアでシリーズ2位に入ったサーマキスは21歳の若手で、R5マシンでの参戦も今回が初めて。それでもベテラン勢にひけを取らないパフォーマンスで、SS5を終えた時点でルキヤナクに10.7秒差をつけての首位に立っていた。サーマキスは、翌日の走行順を見据えてSS6でペースダウン。ルキヤナクにトップを譲りながらも、わずか2秒差の総合2番手につけてこの日をまとめるという絶妙なコントロールを見せた。

一方、予選でトップタイムをたたき出していた昨年のアクロポリスの覇者、カエタン・カエタノビッチは、SS1で低速コーナーをカットした際にラインを外して転倒。ルーフで着地したためコース復帰に手間取り、14分以上のロスを喫した。その後はベストタイムを3回マークするなど上位タイムを連発。イベント連覇の望みはほぼ消えてしまったが、選手権リードを維持するためのポイント獲得を目指す構えだ。

ERC / Gregory Lenormand / DPPI

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3番手はヤロミール・タラバスと、地元ギリシャのランブロス・アタナソーラス、いずれもシュコダ・ファビアR5を駆るふたりが争いって入る。昨年のアクロポリスではポディウムフィニッシュを果たしているアタナソーラスは序盤、タラバスを先行していたが、SS4でスピンを喫し3番手の座を譲った。それでも、19.5秒差と射程圏内を維持してレグ2を迎える。一方のタラバスも、2013年のズリン以来のポディウムフィニッシュを狙う。

ERC /  Jorge Cunha / DPPI

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ERC2は、元ポーランドチャンピオンのボイチェフ・シュカーラ(スバルWRX STI)がトップ。シュカーラは今季、スバル・ポーランド・ラリーチームと7戦参戦の契約を結んでおり、このアクロポリスで今季緒戦を迎えた。

ERC /  Jorge Cunha / DPPI

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ERC3は、前戦アイルランドで部門勝利を飾ったルーカス・ピエニアチェク(オペル・アダムR2)が快走していたが、この日最後のSS6でギヤボックストラブルにより悔しいリタイア。代わって浮上したムラ・ボスタンキ(フォード・フィエスタR2)が部門トップでこの日を終えている。

レグ2は、イベント最長の33.86kmステージを含む3SSを2回ループする構成。6SS、126.68kmが設定されている。



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