APRCチャイナ:ティデマンドが圧勝、高山がアジアカップトップ – RALLYPLUS.NET ラリープラス

APRCチャイナ:ティデマンドが圧勝、高山がアジアカップトップ

©Mitsuru Kotake

APRC第6戦ラリーチャイナ龍遊(中国浙江省、グラベル)は11月1日に競技最終日となるレグ2に設定された6SS・123.60kmのステージが走行された。

イベント最長の25.20kmを含む3SSを2回ループする構成のこの日は、ターマックセクションも含まれる設定。コンクリート質で滑りやすい舗装は、雨によりマッドもはじき出されて、極めてスリッパリー&トリッキーなコンディションとなった。

Mitsuru Kotake

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前日を5分40秒以上の大差を築いての首位で折り返していたポンタス・ティデマンド(シュコダ・ファビアR5)は、最終的にその差を33分以上にも離しての圧勝。シュコダにとって重要なマーケットである中国でのファビアR5デビュー戦を、衝撃的な走りで飾った。

今季初めてAPRCに参戦したスウェーデン出身のティデマンドは、24歳という若さにも関わらず、初めて訪れる国ばかりでの転戦にも各戦をキッチリ対応。開幕戦のニュージーランドを始め、オーストラリア、マレーシア、日本で優勝を飾り、ニューカレドニアも2位フィニッシュでまとめた。

Mitsuru Kotake

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総合2位につけていたSEM万宇ラリーチームのリチャード・メイソン(三菱ランサーエボリューションEX)が、この日序盤でリタイア。ここで2位に浮上した高山仁(スバルWRX STI)は、午後最初のロングステージでパンクを喫し9分をロスしながらも、後続との間に築いていたギャップが生きてアジアカップ部門ではトップフィニッシュ。ポイントスタンディングスでも首位を守っている。

APSM.tv

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そのアジアカップでタイトルを争うクスコレーシングのマイケル・ヤング(スバルWRX STI )は、前日のSS7で転倒を喫していたがこの日を無事にスタート。総合3位でフィニッシュし、APRCのプロダクションカップタイトルを獲得。ガウラブ・ギル(シュコダ・ファビアS2000)が初日にリタイアしていたため、4WDマシンでの初シーズンを、APRCのドライバーズ選手権2位で飾った。

なお、アジアカップは、12月にアジアカップ単独で開催されるインド戦を残しているが、ポイント対象となるのはベスト3戦。スタンディングス2位のマイケル・ヤング(スバルWRX STI )は、マレーシアでリタイアしており、タイトルチャンスをつなぐにはインド戦で上位フィニッシュをしなくてはならない。

APRCラリーチャイナ結果
1 P.ティデマンド(シュコダ・ファビアR5)03:08:46.4
2 高山仁(スバルWRX STI) +:33:26.7
3 M.ヤング(スバルWRX STI) +16:03.6



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