ラリーレポート:第13戦GB – RALLYPLUS.NET ラリープラス

ラリーレポート:第13戦GB

 

1月のモンテカルロで幕を開けた2014年のWRCもいよいよ最終戦。今年もウェールズ・ラリーGBで、長いシーズンは幕を下ろす。すでにドライバーズタイトルはセバスチャン・オジエ、マニュファクチャラーズタイトルはフォルクスワーゲンに確定しており、チームオーダーや戦略の一切ない、全開のスピードバトルが展開されることになる。

ラリー初日となった11月14日金曜日、「タイトル争いも終えて、プレッシャーもなくドライブできるのは最高だね」と語るオジエは、最初のループで3本のベストを並べ、2位のヤリ‐マティ・ラトバラ(フォルクスワーゲン)に9.5秒差をつけてみせた。3番手にはシトロエンのマッズ・オストベルグがつけるが、40秒以上も引き離されており、早くも優勝争いはフォルクスワーゲンのふたりに絞られたかたちだ。4番手は今回のイベントを最後に引退を発表したMスポーツのミッコ・ヒルボネン、5番手はシトロエンのクリス・ミークが続く。

午後のセクションに入ると、ウェールズのスリッパリーなコンディションで速さを取り戻したラトバラが3つのベストを記録し、オジエとの差を6.6秒に縮めて初日を終えた。3番手にヒルボネン、4番手にミークが浮上し、序盤3番手を走行していたオストベルグは「マディなステージでリズムが掴めなかったと」と5番手まで順位を落としている。

ヒルボネン、最後のWRCを2位で締めくくる

得意のウェールズで王者を追いつめようと意気込むラトバラだったが、デイ2のオープニングとなったSS9で痛恨のコースオフ。
「素晴らしいステージだったし、かなりプッシュしたんだが、スリッパリーなセクションでディッチにハマってしまった……」と肩を落としたラトバラは、このステージだけで3分を失い、10位と大きくポジションダウン。これでヒルボネンが2位に順位を上げたが、首位のオジエとの差は1分13秒8にまで開いている。
「これだけリードしていれば、あとはミスをしないことだけを考えればいい」と語るオジエはクルージングに入り、一気にペースを落とした。

一方、熾烈を極めたのが、ヒルボネン、ミーク、オストベルグが10秒以内にひしめいた2番手争いだ。SS14ではベストをたたき出したミークが、ヒルボネンをとらえて2番手に浮上するが、SS15ではヒルボネンが再逆転。なんとか食らいついていたオストベルグは、タイヤにトラブルを抱えて脱落。SS17を終えて2番手ヒルボネンと3番手ミークの差はわずか3.4秒。最終日にふたりの勝負は持ち越されることになった。

デイ3、ミークはヒルボネンをプッシュし、SS20で一時1.6秒差と射程圏内にとらえるが、SS22でタイヤにダメージを負って、大幅にペースダウン。40秒以上もタイムロスを余儀なくされ、表彰台圏内からも脱落してしまう。

首位を快走するオジエは、残されたステージも完璧なペースで走り切って、シーズン8勝目。「最高の締めくくりになったね。ミスもなかったし、ラリーGBを心からエンジョイできたよ」と、オジエは笑顔で喜びを語った。キャリア最後のラリーを2位で走り終えたヒルボネンは、「これ以上に素晴らしいキャリアの終え方を想像していなかったよ。最高の週末だった」と、感慨深げに語った。3位はミーク、4位にオストベルグ、5位はヒュンダイのティエリー・ヌービルが入っている。10位まで順位を落としたラトバラは、最終のパワーステージでベストを刻み、8位までポジションを戻している。



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