【アンドレアス・ミケルセンのWRC奮闘記】第3回メキシコの雰囲気は最高だよ! – RALLYPLUS.NET ラリープラス

【アンドレアス・ミケルセンのWRC奮闘記】第3回メキシコの雰囲気は最高だよ!

 

【アンドレアス・ミケルセンのWRC奮闘記】第3回メキシコの雰囲気は最高だよ!

皆さん、メキシコよりオラ!(スペイン語でこんにちは)
……と言いたいところだけれど、実はいま、
僕はカリブ海にいるんだ。
ラリー終了後の月曜日の朝にマイアミに直接飛んで、
翌日にはバハマ諸島に到着した。
しばらくは海とビーチでのんびりするつもりだよ!




ラリーに向けてインタビュー中。前回のことも貴重な経験として糧にしないとならない。目をつむっているけど寝ているわけじゃないからね!


メキシコの路面は経験が大きくモノを言う。今年はとにかくクリーンに、リスクを避けることを目標に走ったんだ。

ラリーメキシコに話を戻そうか。
僕らは3位に入ることができた。
もしイベント前にこの結果を聞かされても、絶対に信じなかったよ。
2014年が僕にとって初めてのラリーメキシコで、
その時に僕は2回もコースオフしたんだよ! 2回もだ!
2回ともラリー2規定を適用してもらなわなくてはならなかった。
だから昨年は通算しても100kmくらいしか走っていないと思う。
メキシコの経験はほとんどないに等しかったんだ。
メキシコのグラベルでプッシュするには経験が必要だ。
とても特殊でソフト、それでいて非常に高速なコースだ。
今年は特に多くのドライバーが経験したとおり、
頭のなかでドライビングを組み立てることができないとコースオフしてしまう。
だから、今回の僕の目標は、
とにかくすべてのステージを走り切って経験を積むことだった。


土曜日の朝、サービスパークに到着したところ。チームコーディネーターのウィリーがホテルで僕らをピックアップしてくれて、サービスまで連れてきてくれる。


ジュリアンと僕が真っ先にクルマを降りて、オーラとミーカが続く。ごらんのとおり、彼らふたりはいつも笑顔なんだ!

トップ5に入れたらラッキーだという状態で3位だからね。
表彰台を獲得できた喜びは表現できないほどだよ!
速く走ることも重要だけれど“速く走りすぎない”こともポイントだった。
クリーンで安定した走りができたし、しかもリスクもまったく負わなかったしね。
こうやって経験を積むことによって、2016年のメキシコで
優勝が狙えるようになるからね。
それに3戦で3回連続の表彰台を獲得し、選手権で2位につけているなんて!
ここまでは申し分のないシーズンだよ!


朝食が終わったら、僕らはパルクフェルメにラリーカーを引き取りにいかなくちゃならない。今回はオーラが自転車を漕いでふたり乗りで移動した。


コ・ドライバーのオーラはラリー中に多くの情報を処理する必要がある。リフューエルでの給油量はどれくらいかとか、タイヤ圧はどの程度とか、タイムコントロールに入る時間とか……。彼はそれらを手に書くことにしているんだ。一日が終わると手が真っ黒になるんだよ!

昨年、ここであまりドライビングができなかったとはいえ、
僕はコ・ドライバーのオーラよりは経験があったんだ。
彼は今回がメキシコ初体験だった。
このイベントはとても難しく、厳しいものだから、
週末にかけて彼が少し緊張しているのが分かった。
多くの情報を短期間で理解する必要があるし、
メキシコのSSはコ・ドライバーにとって難しいものだからね。
すべてのステージでミスなくコ・ドライビングすることができた彼は
ポディウムでずいぶんと安堵していたようだった。


最終サービスでは、カピート監督が楽団と一緒に待っていてくれたんだ! とにかく賑やかだったよ。


ポディウムに出発しようとすると、ポロR WRCの中にミシュランのロゴが入ったポディウム用キャップが僕らを待っていた。表彰台ではこのキャップをかぶることになっているんだ。シーズンは始まったばかりだけれど、このキャップが自宅にいくつもあるのは良い気分だね!

ラリーメキシコはとても素晴らしいイベントだ。
もしWRCを観戦したいと思ったら、僕ならメキシコをぜひオススメするね。
雰囲気は最高だし、人々はとてもフレンドリーだし、
ラリーに対する関心度もとても高い。
そして食事も本当に美味しい。
僕らもいつもより多くステーキなど赤身の肉を食べた。
さすがに一週間そんな食生活をしてきたら、
家に帰るとヘルシーなスシが恋しくなるけどね。
あとメキシコはなんと言っても天気がいい!
長期間に及ぶ暗くて寒い冬を経てきた僕らにとって、
ビーチサンダルとショートパンツを履いて
再び太陽を浴びるのは最高の気分だからね。


3位になったら賞品のひとつとしてこのソンブレロをもらえた。意外と似合ってるでしょ?


このソンブレロ、よく見ると刺繍や飾り付けなど、とても手が込んでいて綺麗なんだよ。

グアナファトで行われるセレモニアルスタートも特別なものだ。
僕らがスタートするのを数千人のファンたちが観に来てくれる。
全13戦のうち、メキシコが最高のセレモニアルスタートだと言っても
多くのドライバーたちは賛成してくれるだろう。

次のアルゼンチンまではちょっと時間が空くから、
質問への答えなど特別編をお送りするつもりでいるよ。お楽しみに!

アンドレアス



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